エンカレッジ金沢は、「アドラー心理学」を学んでいる自主学習グループです。アドラー先生から続く教えを宝として、人と争うのではなく、問題を話し合いで解決し、助け合って暮らすことを目標にしています。そのためにはどうすればよいのかを、仲間とともに楽しく話し合いながら学んでいます。親として、夫として妻として、職業を持つものとして、いろんな立場の人が参加しています。


by エンカレッジ金沢
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11月例会報告

114日(日)13001600

参加者6

35回日本アドラー心理学会総会が地元石川で開催されたこともあり、3回ほど例会をお休みし、総会の準備などに取り組んでいました。なので、久々の例会らしい?例会です。参加者は、金沢の中心メンバー5人と、お隣の福井県から1名の計6名でした。


はじめに「前回学んだこと」を、お互いシェアし合いました。話題は全員総会に関する話でした。

私は、今回はホスト側だったので、何だか総会にグッと入り込めなかったというのが、率直な感想でした。とはいえ総会の運営上、重大な責任者だったわけでもなく…「金沢のメンバーは、とても輝いているのになあ。」なんて、思いながら総会中は過ごしていました。総会直後、メンバーと話をし、何となく自分に足りなかったものがみえてきました。それは、「タスクを引き受ける。」だと気づきました。タスクを引き受けるのが正直とても苦手なのです。日常生活だけでもいっぱいいっぱいと思いこんでいるせいで、タスクが入ってくると何だか辛いのです。でも、今回は、シンポジウムからはもちろん、メンバーとともに総会準備に取り組んできたおかげで、「これからは、タスクを引き受けていこう。」と、少し前向きに決心することができました。よって、ブログのアップを快く?引き受けることになりました。


今までは、例会の最初に「勇気づけの歌」を読んでいたのですが、今回からメンバーの提案により、「
3
歳からのアドラー式子育て術「パセージ」(清野雅子 岡山恵美・著)を読むことになりました。

1ページづつ読み、質問や感想などがあれば発表し合うことにしました。私自身は、「はじめに」にあった「シンプルで楽しい『パセージ』」というところに、ひっかったという話をしました。アドラー心理学に出会った頃、パセージを受講して、子育てがより楽しくなってきた実感がありました。さらに実践して学び続けていきたい!と強く思えるほど確かにパセージは、楽しかったのです。6年以上経った現在はというと、自分が苦手とするところは、やっぱり今も苦手で、テキスト通りやろうとすると、かなり無理をしなければなかなか実践できない辛さを感じることがあります。痛気持ちいい辛さなのですが…。


その後、一人づつエピソードを聞き、話し合った結果、私の事例で事例検討を行うことになりました。

高校1年生Y君とのエピソードです。

模擬試験の朝、朝礼後のことです。模擬試験の日は、自分の机の中の物を全て廊下に出し、その後普段の自分の座席ではなく、出席番号順の座席に座らなければなりません。Y君の模擬試験時の座席には、H君ののファイルが入ったままになっていました。

Y君:「先生、今見たら、机の中に入ってたんですけど、どうしたらいいですか?」(-1

私:「公欠(大会出場のため欠席)の子のかな?誰のかね?」と言ってファイルを見るとH君の名前が書いてあったので「H君のや。」

Y君:「どうしたらいいですか?」(-1.5

私:「渡してくるわ。」と言ってH君に渡しにいった。


もう少し補足説明(言い訳)をさせて下さい。

この対応、間違っているということは充分承知しているんです。

①この後、定刻通りに模擬試験の問題を配布し、始めなければいけないという焦り。

②クラスの中では大人しいY君は、H君に声をかけて渡したくないんだろうな…

H君のファイルって分かっているのに、いちいち聞きに来ないでよ…

など、いろいろ考えてしまって、とっさにこんな対応をしてしまったのです。


メンバーからの質問

QY君はどんな感じの生徒ですか?

A.不都合なことがあると、すぐ頼ってくる。全員に配布したプリントが無かった時も数日経ってから「プリントなかったんですけど、どうしたらいいですか?」と聞いてきた。その時も「プリントが無いので下さい。」ってどうして言わないんだろうって裁いていました…


そこで、まずロールプレイをしてみました。

Y君役のメンバーからは、

・先生に言えば何とかしてくれると思った。

・自分がH君に渡して、ファイルの中を見たと思われたくないと思った。

などの意見が出ました。

子育ての心理面の目標を尋ねると、

・先生は、仲間だとは思ったけど、能力は全くないとは感じないがあるわけではない。

行動面の目標を尋ねると、

・全くダメではないが、自立しているとも思わないし、社会と調和していると思わない。

という意見が出ました。


そこで、
Y
君の良いところをみんなで出し合いました。

・ルールを守る。

・気づかないふりをしない。

・危機管理能力がある。(H君から勝手にファイルを見たと言われないように先生から渡してもらう。)

・要領がいい。

・先生のことを信頼している。

・ゆっくり学んでいる。(高校1年の男子にしては少し幼さがある、の良い側面)

など、たくさん見つかりました。


先生の良いところは

Y君に怒っていない。

・冷静に行動している。

・親身になっている。

・声をかけやすい雰囲気がある。

・この対応はまずかったと気づいている。

・時間のないこのタイミングで「渡してくるわ。」が、この場面での最善の方法だと知っている。


ここでメンバーから質問がありました。

Q.この場面でY君に「H君に渡してきて」って言ったら、渡してくれそうですか?

A.「えっ?僕がですか?」と言ってすぐに行かない可能性が50%くらいある。


Y
君に学んでほしいことは?

・自分で判断して行動する。


そのためにどんな工夫が出来そうですか?

Y君に「どうしたらいいですか?」と聞かれたら、私も「どうしたらいいですか?」とY君に聞く。

スムーズにいきそうな気がしたのですが、あるメンバーから

「テキストに戻らないとね。」と言われ、パセージやパセージプラスのテキストから考えることになりました。


20
Lのお願い口調を使って頼むのはどうかという意見が出ました。

Y君に「どうしたらいいですか?」と聞かれたら、お願い口調で「自分で考えてもらっていいですか?」と言うのはどうかということになりました。

最初の段階で言うのと、私がファイルを受けと取ってH君のファイルと気づいた後に言うのとどちらがいいかについてもロールプレイをしてみました。

Y君になって考えてくれたメンバーから

・ファイルをいったん先生が受け取ると、先生が何とかしてくれるという気持ちになる。

・最初の段階で言うのがいい。「やさしくきっぱり」な感じがする。

・「やさしくきっぱり」言ってくれると一歩踏み出す勇気になる。

Y君が大人しい性格だと考えると、自分からH君に渡したくないので、抵抗されるかもしれない。

など、沢山の意見が出ました。


そこで、再々度ロールプレイをしました。私は、前の教卓で仕事の手をいったん止めるが、ファイルは受け取らずに、最初に
Y
君に「どうしたらいいですか?」と聞かれたら、Y君に「自分で考えてもらっていいですか?」と言うバージョンです。

今度こそ!と、思ったのですが、Y君になってくれたメンバーからは、

・何か冷たく感じる。その後Y君に「ファイルどうなった?」というフォローが必要な感じがする。と言う意見が出ました。

なかなかしっくりとした代替案が出ない中、再々再度、Y君にフォローを入れたバージョンでロールプレイをしてみました。

フォローされたY君は、それでも何かが違う様子でした。

その後フォローしたのにしっくりこない…

ようやく気づきました。私がY君を信頼し高校生扱いしていないということに‼

色々試しても、上手くいかなかったのは、Y君を信頼していない私の構えの問題だったのです‼

Y君は、大人しくて、人とコミュニケーションをとるのは苦手な生徒で、すぐに私に頼ってくる。と、私が思いこんでいる限り、Y君を勇気づけることはできません。

高校生なら、H君のファイルとすぐわかるんだから、「H君!ファイル机の中に残っとったぞ!」と言って直接H君に渡せばいいやろ…でも、Y君は難しいのかなあ。と見事に裁いていたのです。


最後のロールプレイをしました。

・私がY君には能力があると信じる。(今さらですが、Y君は学年でただ一人科学部に所属し、その関係で国が主催する大きなプロジェクトに継続的に取り組み、全国の高校生と関わったり、専門家の話をインタビューしたりしているのです。)

・仮定形のお願い口調にする。

と言う点に気を付けて行いました。

結果は…ようやくY君役になった人も、そして私も心理面の目標、行動面の目標のすべてに向かうことができ、ようやく両者がしっくりくることができました。


今回使ったテキストは、

パセージ

16L子どもの課題を共同の課題にするの3.引き受けることも断ることもできる

10Lふたたび勇気づけ

20L命令口調お願い口調

35L言ったことは実行する

4L子どもの不適切な行動にどう対処するかの2.不適切な行動に注目を与えないと3.適切な行動をしたとき、正の注目を与える

パセージプラス

7L所属と私的感覚の2.不適切な行動も所属を求めておこなわれる

などです。


最後に、「今日はどんなことを学ばれましたか
?
」で、終わりました。

・相手を信じるということがいかに大切か分かった。

・保育園などでは「やさしくきっぱり」が難しい時があるが、後にフォローを入れると随分変わるということが分かり、実践してみようと思った。

・学びの年数や、考え方の違うメンバーではあるが、お互い信頼して考えていくってすごいことだと思った。

などがありました。


最後に私が学んだこととして。

・何気なく話したエピソードで、その場の対応は悪かったけど、代替案もなんとなくわかるので、私のエピソードを是非扱ってほしいという思いはありませんでした。しかし、みんなで考えることによって、相手に能力があると信じて行動するのがどれだけ大切か身にしみて分かるという貴重な経験をすることが出来ました。メンバーと話し合うことで、初めて自分の枠を超えられる。このような場に来ないと自分の枠は決して超えられないということも体験することができました。

次回の例会もますます楽しみです。


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# by alfred2017 | 2018-11-14 05:35

4月例会

4月例会報告               4月1日(日)さくら満開   参加者4名

恒例の「前回は何を学ばれましたか?」からスタートした4月例会。みんなで(と言っても4名ですが)2月、3月に受講したパセージ・プラスからの学びをいろいろシェアしました。

(略)

あれこれと語り合って、今回はコアメンバー4人だったので、今日はパセージフォローにする?パセージ・プラスフォローにする?それともエピソード分析にする?と話し合いました。
(学び方に選択肢がある!うれしいことです!)


先ずはエピソードがないとねとなり、それぞれがエピソードを絵に書きました。私は久しぶりの例会参加だったのですが、みなさん、あっという間に絵を書き(心なしか、みなさん、絵が上手になっておられる~。)しっかりお話を語っておられました。

その中で、今回はKさん(中学校の支援員をされています)のお話を伺いました。


1.エピソード                     Aちゃん(中学1年生)
  
1年間を振り返って、思い出を英作文にするという英語の授業でのお話。この授業担当はAちゃんの担任。

K先生が他のクラスを見回って教室に入ると、AちゃんとBちゃんが床に座っておしゃべりをしていた。

K先生:(これって不適切な行動だよね、ここで声をかけると注目になるかな。でも立場上、
    黙っているわけにはいかないし・・。)
    二人に近づいて、「どうしたん?」
Aちゃん:「へへへ。」
K先生:「床になったん?」(イスではなく床に座って授業を受けることにしたの?)
Aちゃん:「うん」 と、K先生を見上げながら両手を差し出す。
K先生:(ちょっとびっくりして、思わず)両手を差し出す。
Aちゃん:K先生の両手を持って立ち上がり、席に着く。
Bちゃん:席に着く。
K先生:二人とも座ったので、まあいいかなと思いそのまま立ち去る。

この場面に至るまでにAちゃん、Bちゃんとのやりとりもありましたが、K先生が気になっている場面はここでした。生徒が授業中に床に座っていることに異様な感じがしたそうです。

2.エピソードについての質問

Q1:AちゃんとBちゃんが床に座っておしゃべりしているのは、他の生徒に迷惑になっていますか?

K先生:迷惑ではなかったと思う。小さな声でしゃべっていた。英作文のできた生徒はそれぞれのことをしていたし、わからないところのある生徒は担任や友達に辞書を借りたりして課題に取り組んでいた。クラス全体がややにぎやかな雰囲気だった。課題ができた後の指示は担任からなかったように思う。二人が座っていた場所は後ろの方でスペースのある場所だった。

Q2:担任の先生は二人に気がついていますか?何か声をかけていますか?

K先生:気がついているが、何も声はかけていない。

Q3:課題について具体的に教えてください。

K先生:1年間の行事を自分なりに振り返って、先ず日本語で文章を考え、それを英作文にす
    る。例えば、<私は体育祭に参加しました。>とか。
    (Aちゃんはこの課題に取り組んでいなかった。K先生は「しんが?(しない
    の?)」と声をかけたが、「しん(しない)」と言って、小さな紙にずっと何かを書
    いていた。)
    
3.周辺情報について

・Aちゃんに関して
K先生とは楽しそうに話をする。Bちゃんと話をしている場面はよく見かけるが、他の生徒と話をしたりしている場面はあまり見たことがない。明るく元気な面もある。授業中に大声でBちゃんに話しかけたり、笑ったりすることがある。教室の掃除などには自分から進んで取り組む。例えばホワイトボードが汚れていると、「汚れてるね」と自分からきれいにしてくれたことがある。

・Bちゃんに関して
しないといけないことはなんとかやろうとする。Aちゃんから声がかかると一緒に行動する。

・担任に関して
中学校の教師になって3年目。生徒とのコミュニケーションについてはあまり積極的ではないように思う。

クラスの様子
授業中に自分の好きな本を読んでいたり、何か他のことをしている生徒もいる。担任も他の多くの教師もそれを注意しないことが多い。授業の邪魔をしなければそれでいいという雰囲気。またクラスの生徒はAちゃんが大きな声で何か言ったり笑ってもそれにはほとんど反応しない。

4.このお話はパセージで考えましょうか。パセージ・プラスで考えましょうか?それともエピソード分析で考えましょうか?(いつもはパセージフォローで考えることが多いので、それぞれ頭の中はフル回転だったかも。)

①なにはともあれパセージで考えてみるとどうでしょうか?

・床に座っていることに注目しないで、ここの場面ではないところで、Aちゃんの話を聴くことをしてみてはどうか。そこからどんなことに関心があるのか、将来はどんな職業に就きたいかという話を聴いて、勉強についてもどうしたいかAちゃんと話ができるのでは。使うページは4-L-2,3  9-L  11-L。興味のあることや将来について話をするという共同の課題が作れたら、次は24-Lで目標の一致をはかる。そうすれば何をどのように援助すればよいかが見えてくるのでは。

・Aちゃんに対して正の注目をする。そしてAちゃんの話を聴くをしてみてはどうか。

・このお話を伺っていると、Aちゃんはクラスの中でなんとなく無視に近い状態があるように思う。所属しようとして授業中に大声でしゃべったりしていると考えてみるのはどうか。

Aちゃんは大声でしゃべったり、床に座らないとクラスに所属できないと思っているのではないか。パセージ・プラステキスト7-Lー2に、”子どもの不適切な行動は、多くの場合は、「適切な行動をしても所属できない」と感じているので、そこで「不適切な行動で所属しよう」としているのです”とあるので。不適切な行動で所属するのではなく、適切な行動で所属してもらえるように援助を考えてはどうか。これはパセージでいうと4-L-2と3。普通のことで所属できるんだよって伝えたいなと思う。積極的にお掃除のお手伝いできるし、この場面でも席に戻っているし。先ずはそこかなと思う。正の注目をどうするかなのかな~。

②パセージ・プラステキスト7-L-2とパセージテキスト4-L-2,3を読む。
 7-L-2はエピソードの具体的な言葉を入れ替えて読んでみる。
    
先ずは、パセージ4-L-2,3とパセージ・プラステキスト7-L-2を使って、Aちゃんに適切な行動で所属してもらえるように、どうやって援助するかという筋で考えていくことになりました。

5.ブレイクスルークエスチョンズ

①Aちゃん、K先生のPSを探す。
その際、PSを探す目的を考えてみることにしました。形式的にPSを探すのではなく、この場面でAちゃんやK先生のPSを探すと援助にどんな効果があるかを考えてみました。補正項にPSを探す目的について書かれていた記事があったことを思い出し、スマホで確認しようとするも見つけられず(トホホ)。ともかくも形式的にPSを探すのではなく、自分なりの目的を持って探すことにし、その考えをシェアしました。

・今回のお話はK先生はそんなに陰性感情は強くないので、陰性感情を和らげるためではないよね。(陰性感情を和らげて、ともかく勇気づけに向かう仕事に取り掛かれるようにするという意味。)

・将来につながる力が見つかるのではないか。クラスに貢献できている面が見つかるのではないか。そこから他の生徒とコミュニケーションがとれるような援助が見つかるのではないか。

・AちゃんもK先生も所属に向かう同じ価値観を持っているように思うので、それを言葉で確認できると具体的な援助が見えてくると思う。

・私自身のものの見方、構えを変えるため。床に座っていることをなんとかしようではない。

<AちゃんのPS>
・教室の外に出ないで教室内にいる。
・授業の邪魔はしていない。
・クラスへの気遣いがある。
・Bちゃんと友だち。よい人間関係を築く術を持っている。
・授業中に床に座ってはいけないことをわかっている。
・行動を改めることができる。
・K先生を信頼している。
・人と関わりたいと思っている。
・Aちゃんにとって退屈な時間の過ごし方を知っている。
・明るい、元気な面がある。
・意志が強い。
・書くことが好き。

<K先生のPS>
・生徒をよく観察している。
・いつも穏やか。
・生徒への勉強の教え方がていねい。
・社会秩序を守る大切さを伝えようとしている。

②PSを探して気がついたこと
・AちゃんはBちゃんとは仲がいい、人と関わりたいと思っている。よい人間関係を築く術を持っているのだから、きっと他の人ともよい関係が築けると思った。

・していいことしてはいけないことはわかっているし、よい行動をとることもできる。K先生に協力している。

・Aちゃんは大声出してないし、Bちゃんとこそこそっと話をしている。みんなへの気遣いができるなと思った。

・私に協力してくれていると気がついた。教室にいるって。

③Aちゃんに学んでもらいたいこと。
”ポジィティブなこと、行為であること”を確認して、

何を学んでもらったらよいのか・・・・う~~ん。
あれこれみんなで話し合って、

・イスに座って授業を受けるというのは、普通のことだと思う。つまり当たり前のことをすることはクラスみんなへの貢献であり、みんなの中に適切な行動で所属することにつながると思う。Aちゃんは席に戻っているのだから、そうすることが適切な行動でクラスの中で協力することになるよと伝えていけたらいいのでは。

・今、ここでの目標にはならないかもしれないけれど、こういうこと(↑)を伝えていけたらいいのではと思う。

で、『協力することは楽しいよ』としました。

④どうやって学んでもらうか。
パセージ4-L-2,3と35-L-4、パセージ・プラステキスト7-L-2を使う。

6.代替案とロールプレイ

①エピソードのどの部分を工夫すればよいか。

先ず、エピソードの通りにロールプレイをしてみました。

次にAちゃんが両手を差し出した後の場面からどうすればいいかを考えてロールプレイをしてみました。

K先生:「どうしたん?」
Aちゃん:「へへへ。」
K先生:(二人を見ながら)「床になったん?」
Aちゃん:「うん」 K先生を見上げながら両手を差し出す。
K先生:「はい」と両手を差し出す。
Aちゃん:K先生の両手を持って立ち上がり、席に着く。
Bちゃん:席に着く
K先生:(二人に)「座ってくれてありがとう。すべきことをするってすてきやと思わん?」
     とにこにこと言って立ち去る。

この代替案になるまでにいろいろな意見が出て、そのたびにロールプレイをやり直しました。
・Bちゃん役のメンバーさんが「Aちゃんばっかりい~~」
・何がありがとうなのかわからない。
・にこにこと対応することが大切かも。
・協力するって楽しいよをどうやって伝えたらいいのかな~。

②感想
K先生:やさしくきっぱりを実行していると思った。Aちゃん、Bちゃんが協力してくれていることを意識でき、私自身がうれしい気持ちになった。それがAちゃん、Bちゃんに伝わるのではないか。

Aちゃん役:「すべきことをするってすてきやと思わん?」という言葉をかけてもらえたことがうれしいと思った。先生ってそんなふうに考えてるんだって。きちんとしようと思った。

Bちゃん役:すべきことをするってすてきなんだと本当にそう思った。

オブザーバー:K先生の眼差しがとても優しいと思った。Aちゃんになって体験してみると、えっ、こんなことでいいの?これがすてきなことなの?へえ~っと思った。でもなんだかうれしかった。

その他の感想
・「協力することは楽しい」ということにすぐにつながる代替案ではないかもしれないが、Aちゃんが当たり前のことをしたときに、感謝をしてそれが貢献につながることを伝えていけば、やがては協力することは楽しいにつながっていくのでは。

・こちらが望んだことをしてくれたときに、しっかりとお礼を言うこと、見届けることってとても大切だと思った。

7.今日はどんなことを学ばれましたか?

・PSを探す目的を考えて探したことはとても学びになった。ステップ一つ一つに意味があるんだと改めて思った。それが勇気づけの方向に向かうんだな。ステップを確認しながら例会を進めていくことを体験できてよかったと思った。

・子どもに学んでもらいたいことに結び付けていくためにも、PSを探す目的を明確にしておくことは大切だと思った。

・プラステキスト7-L-2を具体的な言葉に当てはめて読み直すとよりよく理解できた。

・代替案のセリフや動きはなんどもやり直したけれど、どうすればAちゃんに学んでもらいたいことが伝わるか、みんなで考えられてよかった。グループの力だなと思った。

・相手にお願いすることはよくあるのだが、それをしてくれているのにお礼を言ってないことがよくあることに気がついた。これからはこれを大切にしようと思う。

・ロールプレイで何度やっても出てこないセリフは私には無理がある(合っていない)のかもということで、しっくりくるまで何度も考えられてとてもよかった。


8.例会を振り返ってみて

こうやって例会報告を書いてみると、いろいろ気がつくことがありました。学校生活におけるAちゃんを援助するということは、Aちゃんをクラス全体の中の一員なんだとしっかり意識しておくことが大切だと思います。その点が今回、不十分だったのだろうかと思うのです。

具体的には、

・授業中のクラスの様子に少なからず衝撃を受けました。先生も生徒も他の人の邪魔にならなければいいというスタンスなんだろうか。道徳はどうなっているの?もちろんこのような場面ばかりではないとわかってはいますが、私が学生だったころには考えられない授業風景です。支援員をされているK先生は本当に大変なお仕事だなと思いました。いったい、どこから始めたらいいのか、そんな戸惑いを感じながら、みんなでどうすればAちゃん、K先生を援助できるかを考えてみました。

・K先生と担任の先生との関係について伺っていなかったので、ここはしっかり聴いたほうがよかったと思いました。Aちゃんが適切な行動でクラスに所属できるためには、担任の先生ととK先生との協力体制が必要ですから。

・BちゃんのPSを探さなかったことも反省点です。Bちゃんが他の生徒とどのような関わりがあるのか押さえておくことは大切だったと思います。もしもBちゃんが他の生徒とよい関係があれば、そこからAちゃんにつながっていくことも考えられ、その方向で援助できるように思います。Aちゃんに、協力することは楽しいと思ってもらうためには、まわりの人々(生徒や先生)がAちゃんに関われるように援助することも必要だと思いました。

・野田先生がPSについて書いておられる補正項を見つけました。2015年3月18日『ユグドラシル・プロジェクト(3)』です。ここを読んで、PSを探す、言葉にするのは目的というより、どんな文脈でそれをするかということなんだと思いました。今回のお話でAちゃんの適切な面をたくさん言葉にすることができました。それにつれて確かに(と思っているのですが)K先生の表情や体の感じが変化していかれました。ご自身でも「Aちゃん、教室にいるよね。外に行ってないよね。外を探し回らないといけないこともあるのに。」とAちゃんの適切な側面からこのお話を語り直しておられるように感じました。となると、今回の文脈は補正項にある”親の陰性感情を制御するアルゴリズムのなかでの使い道”として考えることができたんだなと思いました。文脈としてはパセージ4-L-2,3、プラス7-2を使って、適切な行動に正の注目をして勇気づけようと考えていましたから、<これを意識してPSを探す>をしていけばよかったように思いました。”PSの使い道は文脈で捉える”、次回、チャンスがあればこんなことをしっかり意識して例会に参加したいなと思いました。

どこまでも線路は続きます!!











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# by alfred2017 | 2018-04-21 16:52

3月11日(日)13:00~16:00 参加者4名

今月の例会は、東日本大震災の日に行われました。メンバーが14:46を知らせてくれ、みなで黙とうしました。震災にあった多くの人々を思いながら、今できることはアドラー心理学を学び日々精進していくことのように思いました。

事例
Mさんとお子さんのRくん(小2)の平日のある朝のお話です。
Rくんは朝起きたらリビングの3か所のカーテンを開けることになっているのですが、起きてきたらゲームをし始めて、すぐにカーテンを開けませんでした。Mさん(お母さん)はすぐに開けてほしいと思っていて困っているというお話でした。

:起きてきて「おはよう」
母:「おはよう」
:黙ってゲームを始める。 (感情の点数-1)
母:「カーテン開けてくれる」
:「うん。このゲーム終わったらする」 (±0)
母:「わかった」
:パタンとゲームを閉じて、ゲーム終わる。着替え始める。 (-3)
母:「カーテン開けてくれるかな」
:「うん、わかった」カーテン開ける。 (-1)
母:「ありがとう」
:「うん」歌を歌いながら、着替えや宿題をする。

メンバーからの質問
Q:Rくんは起きてきてから何をしていますか。
A:ゲームをして、着替えや学校の準備、そろばんの宿題などもやっています。そろばんの宿題はやらない日もありますが、特に何も言いません。

Q:この日はカーテンを開ける前にゲームをしていますが、いつもはどうですか。
A:朝起きてきたら、まずゲームをします。なので、普段はゲームが終わったころに「カーテン開けて」と言うのですが、この日は夫がいなかったので長くなるなと思って、ゲームを始めたときにも言いました。
Q:お母さんが「カーテン開けて」と言うのは、いつもですか。
A:私が休みの日以外は言います。休みだと朝もゆっくりしているし余裕があるのであまり気になりません。
Q:お母さんが何も言わないと、カーテンはどうなりますか。
A:夫に言われて開けることもありますが、朝ごはんの準備ができるとRがお部屋にいるおばあちゃんを呼びに行くのでそのタイミングでカーテンを開けます。
Q:ゲームはどれくらいの時間していますか。
A:10分から、長い時で20分くらいです。
Q:カーテンが開いていなくてもゲームができるくらいの明るさなのですか。
A:はい。電気がついているので、明るいです。

Q:家族の家事の分担は、どのようになっていますか。
A:Rは、カーテンを開ける、金魚に餌をやる、テーブルを拭く、食べたあと食器を片付ける、お部屋にいるおばあちゃんを呼びにいく、です。おばあちゃんは、ご飯を作ったり、Rの送り迎えもしてくれます。夫は、洗濯物の取り入れ、買い物、掃除など手伝ってくれます。

Mさんが困ったこと
Mさんが困ったことは、『ゲームが終わったら、カーテンを開けると言ったのに他のことをしだしたこと』でした。このことが、不適切だと感じたということなので、〔2-Lどんな場合に子どもは不適切な行動をするか〕の1~4のどれにあたるか考えてみました。
〔1その行動が不適切であることを知らないとき〕ではないかという意見がありました。しかし、毎回お母さんがRくんに「カーテンを開けて」と言っている
ことから、〔4不適切な行動で注目や関心を得ているとき〕ではないだろうか、ということになりました。

ロールプレイ

お母さんの感想
『自分の言ったことに責任を持って行動してほしい。起きてきてすぐゲームを始めたときに、すぐにカーテンを開けないだろうと思いました。私が、Rに自分の口で「ゲーム終わったらする」と言わせました。でも、違う行動をしたのが嫌でした』

Rくん役のメンバーの感想
『朝はいろいろしなければならなことがある。ゲーム、楽しみもしたい。お母さんは自分のこと信じられんのやな。後で開けると思っていない』
『いつもお母さん言ってくれるし、あんまりちゃんと覚えてなくても大丈夫。ゲーム終わったときカーテンのこと忘れとった。今日は2回も言われたし、いつもとちょっと違うかな』

子育ての目標に向かっているか点検
心理面の目標の「私は能力がある」と「お母さんは私の仲間だ」のどちらにもあまりそう感じられない。
また、行動面の目標「自立する」「社会と調和して暮らせる」もあまりそう感じられないという意見で、子育ての目標に向かっていないようでした。

ブレークスルークエスチョンズ
Rくんのプラスの面
・自分で朝起きてくる。
・自分から「おはよう」とあいさつする。
・お母さんの話しかけにちゃんと返事をしている。
・やらなければいけないことの優先順位を決めることができる。
・元気
・ふてくされていない。
・明るくしようとしている。
・自分の感情をコントロールできる。律することができる。


お母さんのプラスの面
・Rくんがカーテン開けるのを待っている。
・家族が集うところを心地よい場所にしたいと思っている。
・皆でご飯を食べようとしている。
・家族を大切にしている。


お母さんがRくんに学んでもらいたいこと
自分で言ったことを実行してほしい。
約束を守ってほしい。

ここで、メンバーから質問がありました。

Q:Rくんは「このゲーム終わったらする」と言ったのですが、ゲームが終わった時に学校の用意もしなければと思って、カーテンのことを忘れていたと思ったら、どうですか?
A:忘れると思ったから、ゲームの前に「カーテン開けてくれる?」と言って、「ゲームが終わったら開ける」と自分の口で言わせたんだと思います。(少し考えて…)やっぱりカーテンを開けてほしいです。起きてすぐカーテンを開けることないので、忘れているのかな。開けたカーテンをひっかける(束ねて留める)のを手間だと言っていたことがあります。紐を引っ張って開ける方は喜んでやっているのですが。

Rくんに学んでもらいたいことを考えるのを一時そのまま置いておいて…

どうしたら子育ての目標に向かうのかをパセージのテキストから探す
15-Lみたび勇気づけ 基本として大切なのではないか。
33-Lルールを決める お手伝いの分担をもう一度決め直したらどうか。
17-R実体的な迷惑と心理的な迷惑 心理的な迷惑だと思うが、この場合は共同の課題にして、カーテンを開けることについて話し合った方が勇気づけになるのではないか。
9-L,11-L子どもの話を聴く まず子どもの話をよく聴いて、話し合ったらどうか。
勇気づけの歌(22)『行為と人格しっかり区別して/人格裁かずに行為に注目し/してほしいことやめてほしいこと/感情交えず相手に伝えよう』 話し合う前に行為と人格を区別することが大切なのではないか。
そのために…
『感情交えず相手に伝えよう』から、気分が良くなる工夫(30-R)が何かできないか考える
・5-L1適切な行動や適切な側面を探そう
・5-L2短所ではなくて長所に焦点をあてよう
・10-Lふたたび勇気づけよう
・勇気づけの歌(8)『感情使えば相手は敵になる/味方でなければ協力難しい/「よかった」と言って感情落ちつけて/冷静になって仕事にとりかかろう』
32-L家族で話し合う カーテンを開ける時間のことをもう一度家族会議をする。

家族会議をすることとRくんの話を聴き二人で話し合うことの2つの方法が出てきましたが、
家族で話し合う前に、Rくんと二人で話した方がいいのではという意見や、家族会議よりもRくんの話を聴く方ができそうだとMさんが言われたことから、どのように話を聴いたらよいかを考えました。
また、Rくんと話すのは、夜寝る前の時間がよいということでした。


再度ロールプレイ

母:「お手伝いのことで相談があるんだけどいい?」
R:「いいよ」
母:「Rが、おばあちゃんを呼びに行ってくれたり、金魚に餌あげたり、テーブル拭いてくれたり、カーテン開けてくれたり、お手伝いしてくれて助かるわ。ありがとう。でも、朝せんなんこともあるし、お手伝いのこと負担になっていないかなと思うんだけど、どう思ってる?」
R:「だいじょうぶや」
母:「お母さん困っていること一つだけあるんだけど言ってもいいかな」
R:「いいよ。なに?」
母:「カーテンのことなんだけど、開けてくれて助かってるんや。お母さん、明るいと気分いいし。そうやし起きたときにすぐ開けてくれると気持ちいいんや
けど、どうかな?」
R:「う~ん。わかったよ。でも、カーテンをひっかける(束ねて留める)の邪魔臭いんや」
母:「そしたら、そこ、お母さんやるわ」
R:「じゃあ、お願い」
母:「わかったよ」

子育ての目標に向かっているか点検
心理面の目標、行動面の目標ともに、向かっているという意見でした。

Mさんからは、改めて「目的はRを勇気づけること」で、これを大切にしないといけない、ここからぶれないようにいつも気をつけていかなければならないとお話がありました。
代替案を考えるときに、MさんはRくんへの言葉を何度も言いかえて、どう言ったら伝わるのかを丁寧に考えていらっしゃると思いました。Rくんや家族をとても大切に思っていらっしゃると感じました。



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# by alfred2017 | 2018-04-10 20:59
1月7日(日曜日) PM2:00~PM4:30  参加者7名

今回は私と小学校2年生の息子Bとの事例で話し合いました。
私が、年末にできなかった換気扇の掃除をしていたところ、リビングのこたつにいたBがお餅を焼いてほしいと頼んできた というエピソードです。

◎事例

母:換気扇の掃除をしている。(手が汚れていて他のことはなにもできない感じ)
B:リビングのこたつに入りながら「おかあさん、お餅食べたいし、お餅やいてくれる?」 (感情±0)
母:「今換気扇の掃除しとるし、手汚いし、お餅触れんし待っとって」
B:「今すぐ食べたいし、今焼いて早くして」  (-1)
母:「ちょっと今いいところやし、もう少し待っとって」
B:「いやや、早く早く早く!じゃあ10秒ね、10・9・8・・・」 (-2)
母:「じゃあ、Bお餅ここにあるし、自分でやったら?」
B:「いやや、お母さんやって、お餅!お餅!お餅!」 (-3)
母:「・・・・・」  掃除に集中する。
B:「お餅、お餅、・・・」そのうち言わなくなる。 (-3→±0)
母:20分後くらい、掃除が終わって、「掃除終わって手きれいになったし、お餅どうする?焼く?」
B:「うん。2個焼いて」  (±0)
母:「わかったよ」 

◎参加者の質問より

Q、B君はお餅を焼くトースターは使ったことはありますか?
  「はい。トースターはパンを焼いたり自分でしてるので、使えると思います。」
Q、B君はお餅は自分で焼くことができますか?
  「はい。お餅の置いてある場所もわかっていますし、自分で焼くことはできると思いま
  す。でも人に頼むことが多いので自分でお餅を焼いたことはないかもしれません。」
Q、お母さんが換気扇の掃除をしていることは知っていましたか?
  「キッチンで何かをしていることは知っていたと思いますが、掃除をしていて、手が汚れ
  ていることや、大変な掃除をしていることは知らなかったように思います。」
Q、B君は何をしていましたか?
  「こたつでテレビを見ていました。」
Q、時間的にはお昼ごはん?どのようなタイミングでしたか?
  「昼食前のお菓子的な感じで突然言い出した感じです。」
Q、お母さんはこの場面でどのようなことが気になりますか?
  「自分でできることはしてほしい、協力できることはしてほしいと思っています。」

◎ロールプレイをして、Bの気持ちを考えてみる

・お母さんはどうして僕の言ったことを優先してくれないんだろう?と思った。
・後から「焼く?」って聞いてくれてうれしかった。
・言うこと聞いてくれたな、と思った。
・お母さんは何でも言うことを聴いてくれる、自分がコントローラーを持っている。
・お餅のことを忘れてたのにお母さんの方から言ってきてくれてなんでも忘れんとしてくれる。
・自分は何もしなくていい、お母さんがしてくれる。
・早く!など、せかす、あせらせる、どんな風にいえばお母さんが動いてくれるか考えている。

◎1-Lの子育ての目標を点検する

・心理面の目標「私には能力がある」はあまり感じられないという意見が多くありました。
・「お母さんは仲間」は後からお餅焼く?とか聞いてくれて仲間とは思いました。
・行動面の目標「自立する」には向かっていないし、「社会と調和する」もあまり向かっていないという意見になりました。

◎ブレークスルークエスチョンを使って、Bと私の適切なところを探す

<Bのいいところ>

・自己主張ができる。
今は自分の要求を通すのは無理と判断したら自分の要求をキャンセルできる。
・状況を見て行動できる。
・根に持ってない。
・お餅が大好き、食べるの大好きである。
<私のいいところ>
・相手にわかりやすいように説明している。(手が汚い、お餅が触れないなど)
・感情的になってもストップできる。
・権力争いからおりることができる。

◎Bに学んでもらいたいことを考える

「お母さんに協力して自分のできることは自分でする」

◎学んでもらうために工夫できることを考える
パセージテキスト
☆19-L-3 どの部分を共同の課題にするか相談する
 どのように協力するか話を聴いて相談する
☆11-L 開いた質問を使う、考えを推量する
 「おなかすいとるんやね」や「どうしたらいい」などと話を聴いてみる
☆22-R いつでも選択肢があること 
 待つOR自分で焼く→具体的な選択肢を提示する。
☆20-L お願い口調
 「待っとってくれる?それとも今すぐ食べたいんなら自分でやってくれる?」「どっちにしますか?」と聴く
☆17-L 共同の課題 実体的な迷惑
☆28-R 選択できない可能性
☆16-L-3 頼まれても断ることもできる
☆22-L 感情的にならないこと
 感情的にならないで「今はできません」と断る
☆4-Lー3 正の注目
☆10-L-3 子どもに感謝しよう

メンバーからこれらの案が出て、
筋は、16-Lー3→28R→22R→4-Ⅼ-3→10-Ⅼ-3ということになりました。

☆代替案を考え、ロールプレイしてみる

B:お母さん、お餅食べたいし焼いて~
母:今掃除しとるからできんわ
B:今すぐ食べたいし今焼いて!早くして!
母:ごめんね、おなかすいたんやね。今、換気扇の掃除してて手が汚れてるから、今お餅を焼くことはできません
B:え~早くして!
母:もう少しで終わるし、掃除終わるまで待つか、今すぐ食べたいんやったら自分で焼くかどっちか決めてくれる? 
B:じゃ~待っとるわ
母:わかったよ

しばらくして・・・
母:掃除終わったわ。B待っとってくれてスムーズに掃除できた。ありがとう。お餅何個焼く?
B:2個食べる!

◎Bになって感じたこと 

・初めの事例の時は一方通行だったけど、代替案の方はやりとりがあってコミュニケーションできたように感じた。
・おなかすいたんやね、と気持ちを分かってもらえてうれしかった。
・選択肢があって自分で選んだことをしているので子育ての目標に向かっている感じがした。
・選択肢があると答えやすい。

◎今日、どんなことを学んだか

・事例に対して学んでもらいたいことを考え、みんなで話して代替案を導き出す、この過程が改めて大切だと感じた。
・選択できない可能性(この事例では母にお餅を焼かせること)
 手を止めてまで動かせない(限界設定)→これは大事なところだと感じた。
・どっちにする?という言葉は効果的だと感じた。あいまいだからB押せばいうことをきいてくれると頑張るのだと思
 う。
・38-R、勇気づけの歌(2)人の邪魔して所属する道(この事例ではお母さんをあせらす能力)か人に役立ち所属する道(協力、貢献すること)かどちらも選べるが、勇気をもって役立つ道をとる子に育ってほしいと思う。
・学びのチャンス、家族に協力するチャンスを見逃さずに勇気づけしていくことが大切だと感じた。

◎事例を検討して私自身が学んだこと

・私はいつも自分でできることを頼んでくるBのことを、協力してくれたらいいのに…と感じていました。私が家事などをしていて、頼んできたことを断ると、怒ってさらに大声で言ってきたり、早くして!と焦らすように言ってきたりとこんな場面が多くあったのですが、今回事例を出してみんなで話し合ったことで、選択肢を与えて、「どっちか決めてくれる?」と聴くことがとても効果的なことや、限界設定(選択できない可能性)のことを深く学ぶことができたように思います。
・どちらも掃除が終わった後にBに「お餅焼く?」と聴くことになったのですが、事例検討前の「お餅焼く?」の時はBは何もしてなくてもお餅を焼いてもらえるという感じだったけど、事例検討後の「お餅焼く?」の時は、待つという選択を自分で選んで、私に少しでも協力したということで感情が違うものになり、子育ての目標に近づいたように思いました。
今回の事例と似たようなことが今もありますが、「今は〇〇しているから、できません」と感情的にならずに優しくきっぱり伝えることや、選択肢を与えて「どっちにする?」と言うことや、こういう場面を学びのチャンスと思い、Bが家族に協力するチャンスだと思って、見逃さないことを大切にしています。
そして、少しでも協力してくれたことに、感謝したり勇気づけしたりしています。
今回、改めてBのプラスを見ること、そこに注目していくことの大切さを感じました。いつもBや私のプラスの部分を見つけ出してくださるメンバーの皆さまに感謝しています。ありがとうございました。

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# by alfred2017 | 2018-02-15 06:25
12月3日(日曜日)PM1:00~4:00 参加者4名

今回は、私と小学4年生のA(男子)の事例で話し合いました。
夜寝る前にAとおしゃべりしていると、『もうすぐマラソン大会だし、明日はマラソンの練習をする』とAがいいました。
私は、毎朝ウオーキングをしていて、翌日はAと一緒に出かけることになりました。
翌朝になると、眠たそうな様子でAが起きてきて、外へ出ると『寒い、足が痛い、いややし』といったことに私がイライラしたという話です。

[事例]
母:おはよう
A:おはよう
母:ママ、6時半までAが起きてこなかったら、ウオーキングに行こうと思っていたの。
  ママの予想した通り、6時半までおきてくるなんてすごい!
A:・・・・(ソファに横になってゴロゴロしている)
母:どうする?A行く?
A:・・・・(ソファに横になったまま)
母:行かないならママ行くよ。いってきま~す。(玄関へ行き、玄関の扉をあけた)
A:行くし、ちょっと待って。(上着を持ってきて羽織り、素足にクロックスをはいてきた)
外へ出て、私がウオーキングをしだすと、うしろから追いかけるようにきて
A:寒い、足が痛い。いややし(感情は、-1)
母:(振り返って)足痛いの?大丈夫?
A:知らんし。(感情は、-2)
母:どうする?
A:知らんし。なんでいかんなんや?(感情は、-2)
母:ママ、いってなんていってないよ。どうする?
A:帰るし。(感情は、-1)
母:わかった。じゃあね。(感情は、±0)(Aに手を振り、ウオーキングを続ける)
A:(一人で歩いて帰る)

私がウオーキングから帰ると、Aは本を読んでいて、いつも通りの様子で『ママ、お帰り』といってきました。

○参加者の質問より
Q:前日は、どんなふうにいくことになったんですか?
寝る前におしゃべりしていたら、もうすぐマラソン大会だし、練習するという話をAからしてきました。Aとは、何時に出発するとかどこへ行くという話はしていませんでした。私が、いつも6:30くらいにウオーキングにいくことをAは知っているので、6:30までAが起きてこなかったら、出かけようと思っていました。

Q:今まで一緒にいったことはありますか?
数回いったことがあります。ウオーキングしたり、サイクリングしたり、一緒に家を出た後に、Aがランニングで私がウオーキングしたこともあります。

Q:お母さんとA君とのスピード感が違うようですが、どうですか?
私がウオーキングするときは、ペースや時間をだいたい決めています。この日は一緒に家をでたあと、Aはマラソンをすると思っていたので、あわせようとは思っていませんでした。

Q:この事例でA君のどんなところが気になっていますか?
外に出てからなんでいかんなんや?といったのが気になります。いかないなら先にいかないといってほしいです。

Q:そんなことは日常でありますか?
Aが乗り気じゃないような時に、なんでいかんなんや?ということはたまにあります。
そういいながらも結局はいくといっていきます。

○ロールプレイをして、Aの気持ちを考えてみました。
・もう眠たくて、起きてすぐお母さんなんかいっているけど聞こえない。
・『いってきます』といわれて、行かなきゃと思って行ったけど、寒いし、眠いし。お母さんすたすた行くし、何も考えられん。だから知らんし。
・最後じゃあねとお母さん、元気にいってしまった。
・お母さんが前の日に一緒にいけてうれしいと楽しみにしていたけど、朝起きてみたらいけなくて。外へ出たらお母さん先に行くし。一緒にっていったのに一緒の意味が違う。

子育ての目標『私は能力がある』は、約束が守れず、マラソンの練習もできなかったので、能力がない。
『人々(お母さん)は私の仲間だ』については、はじめは待ってくれたから仲間だけど、最後は、じゃあねといってしまったので、仲間じゃないという意見となりました。
『自立する』『社会と調和して暮らせる』についても向かっていないといった意見となりました。

○ブレイクスルークエスチョンズを使って、Aと私の適切なところを探しました。
・Aのいいところは、早起きできた、出かける用意をすばやくする、一人でうちまで歩いて帰る、最後に帰るといって自分で自分の行動を決めているといったことがあがりました。

・母のいいところは、Aに待ってといわれ、待っているところ、やると決めたことをするところ、どうする?とAの気持ちを確認しているといったことがあがりました。

○Aに何を学んでもらえばいいのかを考えました。
・自分の気持ちを冷静に伝える、一緒に楽しくお母さんと過ごす、楽しくウオーキングするがあがり、『楽しくウオーキングする』としました。

○Aに学んでもらうためにどんな工夫ができるかを考えました。
①Aが『ちょっと待って』といって用意をしてでてきたことに正の注目をして、声をかけてはどうか?
(パセージテキスト5L-1、10L-1.2.3)

②①のあとに、『Aは、マラソンの練習するっていってたけど、どうする?』などとAの話を聴いてみてはどうか?
(パセージテキスト11L-5.6、19L、22L、24L)

○ロールプレイをしてみて
A:行くし、ちょっと待って
母:Aすごい眠そうだけど、きてくれてありがとう。ママ一緒に行けてうれしい。
  Aマラソンの練習するっていってたけど、どうする?
A:今日は、無理そうやし。ゆっくりいこうかな
母:じゃ、二人でゆっくりいこうか

Aになって感じたこと
・一緒にいけてうれしいといわれ、いきたくなった。
・どうする?といわれ、どうしたらいいか考えることができた。

○事例を検討してみて考えたこと
Aの適切な側面に注目することやAの話を聴くことをしないで自分のウオーキングのことばかり考えていることに気づきました。
後日12月例会に参加していなかったメンバーと事例を振り返ってみて、学んでほしいことが『楽しくウオーキングする』だとAはマラソンの練習で、母はウオーキングが目的なので、目的自体が変わってしまう。
マラソンをするというAの課題に介入することで、子どもの課題に口を出す弊害が出てくると考えました。(パセージテキスト14-L)
また、自分が機嫌が悪いとママは話を聴いてくれるということを学ぶかもしれないと考えました。(パセージテキスト4L-2)

そこで、1月例会で事例を再考することにしました。


《事例の再考》
今回は、事例を出されたBさんは欠席でしたが、子どもに
何を学んでもらえばよいかのところから、もう一度話し合いました。
まず、素足にクロックスで外へ出て、意外と足が冷たかったのではないか、なのでもしかしたらこれは失敗なのかな。学んでもらいたいことは、『自分がどうしたいのか言葉で伝える』ではないか。行動に落とし込むと、感情的にならず、「足が冷たいから帰る」と言う、という意見です。

また、A君の気持ちになると、お母さんの最初の言葉の「ママ、…予想した通り、6時半までおきてくるなんてすごい!」に少しイラッとしたかな、最後には「帰る」と自分で決めているな。学んでもらいたいことは、『自分で自分はどうするか決める』ではないかという意見です。

そして、『自分のことは自分で決める』が学んでもらいたいことなのではないかという意見もありました。

これらの意見から、A君に学んでもらいたいことは、『自分のことは自分で決める』としました。

子どもに何を学んでもらえばよいかを考えるときに、その前に探した子どもの適切なところの中に、ヒントが隠されていたり、参考になることがあること。すでに持っている力を伸ばすことやそれらの力を組み合わせていくことがポジティブな育児なのではないか。などの意見がありました。

代替案について、A君の「寒い、足が痛い。いややし」の後に、「じゃあ、どうしますか?」(11-L5開いた質問)、「ママ続けるけど、一緒にしてもいいし、帰ってもいいよ」(22-Rいつでも選択肢がある)更に、これを歩きながら言うという案が、あがりました。

また、上着を羽織って素足にクロックスで外に出てきていることから、本当はマラソンの練習をする気はなかったのではないか。前日にやると言ったから、建前やプライドがあって引き下がれなかったのではないか、という意見もありました。

最後に、A君はお母さんに「やめていいよ」と言ってほしかったのかもしれないけれど、自分で決められることが勇気づけになるのではないかという意見がありました。

○事例の再考を受けて
学んでほしいことを『自分のことは自分で決める』とすると、Aは自分の行動の責任をもつことができ、子育ての目標に向かっていくと思います。
また、『子どもに何を学んでもらえばよいかを考えるときに、その前に探した子どもの適切なところの中に、ヒントが隠されていたり、参考になることがあること。すでに持っている力を伸ばすことやそれらの力を組み合わせていくことがポジティブな育児なのではないか』を読み、子どもを援助する子育てではなく、子どもに機嫌よくいてほしい、自分で決めたことはやり遂げてほしいという親の期待を子どもに肩代わりさせる子育てをしているということを実感しました。(パセージテキスト14-R)

今回の事例を通して、課題の肩代わりなのか、子どもを援助する子育てなのかを点検することの大切さ、そのために、
子育ての行動面の目標 “自立する”  “社会と調和して暮らせる”
子育ての心理面の目標 “私は能力がある”  “人々は私の仲間だ”
に向かっているかを考えることがとても大切なことを深く学ぶことができました。









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# by alfred2017 | 2018-01-25 06:06